「やらなかった後悔」が、いちばん長く残る話

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「やらなかった後悔」が、いちばん長く残る話
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「あの時、やっておけばよかったな」と、ふとした瞬間に思い出すことが、ありませんか。

私はあります。そんなことの連続だったと言ってもいいかもしれません。

今は副業に取り組んだり、新しい資格の勉強をしたりしているのですが、「これ、20代のうちにチャレンジしておけば、人生けっこう違っていたんじゃないか」と思うことが、たびたびあります。

過去には戻れない。それでも、その「もしも」は、なぜか何年経っても薄まらないんですよね。

目次

「やった失敗」と「やらなかった後悔」、長く残るのはどっち

「やった失敗」と「やらなかった後悔」、長く残るのはどっち

不思議なもので、「やって失敗したこと」は、時間が経つと意外と笑い話になります。「いやー、あの時はマジで派手にやらかしたよね」と、酒の席のネタにすらなる。

でも、「やらなかったこと」は違うんですよね。「あの時、応募していたら」「あの話、受けていたら」——IF(もしも)の世界が頭の中でずっと動き続けて、なかなか消えてくれない。

私自身、性格的にはチャレンジして後悔しないタイプだと思っています。たとえうまくいかなくても、その経験の中から何かしらの価値を見出せる——いわゆるプロティアン・キャリアに近い考え方です。

でも、それでも、20代で動かなかった選択肢の重みは、今も時々ちらつくのは確かです。

心理学が示しえちる、後悔の”長期戦”

心理学が示しえちる、後悔の"長期戦"

これ、実は心理学の研究でもはっきりと示されている傾向です。

コーネル大学のトーマス・ギロビッチらは、1995年に発表した論文で、「短期では『やった後悔』の方が強く感じるが、長期では『やらなかった後悔』の方が圧倒的に長く尾を引く」ことを複数の実証研究で明らかにしました。

つまり、私たちの後悔は時間とともに性質を変える。最初は「やらなきゃよかった」と思っていたことも、いつしか薄れる。一方で、「やればよかった」は、薄まらない

どんなに軽いにも荷物であっても長時間持ち続けるとしんどくなります。後悔の念も長く引きずってしまうと、メンタル面によくない影響を及ぼす可能性があります。早めに手放せるよう、チャレンジしましょう。

人生の終盤に後悔する5つのこと

死ぬ間際に人が後悔する5つのこと

もう一つ、興味深い記録があります。

オーストラリアの緩和ケアの看護師ブロニー・ウェアが、死を間近にした人々から聞き取った「最も大きな5つの後悔」を、書籍The Top Five Regrets of the Dying(2011年)にまとめています。

死ぬ瞬間の最も大きな5つの後悔
  1. 他人の期待に合わせるのではなく、自分に正直に生きる勇気がほしかった
  2. あんなに働かなくてもよかった
  3. 自分の感情を表現する勇気を持ちたかった
  4. 友人ともっと連絡を取り続ければよかった
  5. もっと自分に幸せでいることを許してあげればよかった

5つ中の3つに、はっきりと「勇気が足りなかった」という言葉が入っています。やってしまったことではなく、やらなかった選択への後悔が、人生の最終局面で前に出てくる。

「やった失敗」の重みは時間が薄める。でも、「やらなかった選択」の重みは、最期まで残るのかもしれません。

だから、まずは「動き出す」ことを大事に

だから、まずは「動き出す」ことを大事に

こんな話を書いていますが、私もずっと迷いながらやってきました。

私自身の性格的には細部にこだわりたいタイプなんです。準備を丁寧にしてから動きたいし、できれば完璧な状態でアウトプットしたい。でも、いざやってみると、「ちゃんとアウトプットまで完結させないと、こだわるべき精度すら見えてこない」ことに気づきました。

机上で何時間考えても、出してみないと分からない部分が必ずある。だから、まず一度、最後まで出してみる——そこからが、本当の精度の議論のスタートなんですよね。

まずは行動し始める。最後までやり切る。それを繰り返す中で、細部へのこだわりを意識する。この挑戦→行動量→質への転換という意識の流れは、今後もずっと大切にしていきたいと思っています。

「自ら機会を作り出し、機会によって自らを変えよ」

最後に、新卒で人材業界に入ってからずっと心に置いている言葉があります。リクルートの社是としてあまりにも有名な一節です。

自ら機会を作り出し、機会によって自らを変えよ

機会は、誰かが用意してくれるのを待つものじゃない。自分でつくり出すもの。そして、その機会が、自分を変えてくれる。

20代でやり残したことは、もう取り戻せません。でも、今の自分が、未来の自分から見て『やってよかった』と思える側に立つこと——それなら、まだ間に合う。

「あの時動いておけば」を、これ以上自分に言わせないために。意識して、機会を増やす側に回ろうと思います。

引用元・参考文献

  1. Gilovich, T., & Medvec, V. H. (1995). “The Experience of Regret: What, When, and Why.” Psychological Review, 102(2), 379-395.
  2. Ware, B. (2011). The Top Five Regrets of the Dying: A Life Transformed by the Dearly Departing. Hay House.
  3. Hall, D. T. (1996). “The Career Is Dead – Long Live the Career: A Relational Approach to Careers.” Jossey-Bass.(プロティアン・キャリアの提唱)

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筆者紹介

キャリアスイッチ通信(caswitch.com)運営者

・元 転職エージェントキャリアアドバイザー
 営業職の方を中心に、転職活動をサポート
 累計カウンセリングは3,500件以上/転職斡旋人数は約400名
・現在はフリーランスマッチングサービスに在籍
・自閉症っ子・発達障害っ子のお父ちゃん
【保有資格】
国家資格キャリアコンサルタント/ GCDF-Japanキャリアカウンセラー
プロティアン認定ファシリテーター/基本情報技術者

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