SAPコンサルの仕事は生成AIに奪われる?「Joule」の影響と生き残るキャリア戦略

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SAPコンサルの仕事は生成AIに奪われる?「Joule」の影響と生き残るキャリア戦略
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【この記事の要約】
結論: SAPコンサルの仕事はなくならないが、「作る仕事」から「指揮する仕事」へ激変する
影響: 生成AI「Joule(ジュール)」の登場で、コーディングや単純調査は自動化され、業務理解の重要性が増す
戦略: 未経験者は、AIを「ライバル」ではなく「最強の部下」として使うスキルが、高年収への近道になる

SAPコンサルタントになれば、将来安泰で高年収が狙える

そう聞いて興味を持ったものの、連日の生成AIのニュースを見て、こんな不安を感じていませんか?

せっかくSAPを勉強しても、数年後にはAIに仕事を奪われているんじゃないか?

コードも書けるAIが出てきたら、未経験者の入り込む隙間なんてないのでは?

その不安、とてもよく分かります…!

確かに、これまでの「言われた通りに設定し、コードを書く」だけの仕事は、AIに置き換わっていくでしょう。 特に、SAP社が全力で推進している生成AIコパイロット「Joule(ジュール)」の登場は、業界にとって「iPhone登場」以来の衝撃と言われています

しかし、これは決して悲観する話ではありません。むしろ、これから参入する人にとっては、過去最大のチャンスとも言えるのです。なぜなら、AIが面倒な作業を肩代わりしてくれるおかげで、経験の浅い人でも、本質的な「コンサルティング業務」に早く挑戦できるようになったからです。

この記事では、労働市場のトレンドとSAPの最新動向を交えながら、以下の点を解説します。 SAPの生成AI「Joule」で、現場の仕事はどう変わるのか? 具体的に「なくなる作業」と「価値が上がるスキル」 AI時代に生き残るための、未経験からのキャリア戦略 漠然とした不安を解消し、AI時代に「選ばれる人材」になるためのロードマップを一緒に見ていきましょう。

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目次

SAPの生成AI「Joule(ジュール)」とは?

SAPの生成AI「Joule(ジュール)」とは?
出展:SAP

まず、今回の変化の中心にあるJouleについて、イメージをそろえておきましょう。ひと言で表すと、SAPのあらゆるシステムに組み込まれた、超優秀なAI秘書・副操縦士のような存在です。ChatGPTのような汎用的な生成AIと決定的に違うのは、自社の財務データや人事データ、在庫・受発注状況など、SAPに蓄積された業務データを前提に会話できる点にあります。

これまでであれば、担当者が複数の画面を行き来しながら数時間かけて調べていた内容も、Jouleにチャットで一言依頼するだけで整理されて返ってくるイメージです。先月の売上減少の要因を分析してもらうことも、エラーコードの原因と対処法を教えてもらうことも、新しい要件に合わせたABAPコードのたたき台を生成してもらうことも、一連の流れとして一瞬で実行されます。

こうした機能を踏まえると、SAPコンサルの仕事がすべてAIに置き換わってしまうのではないかという不安が生まれるのも無理はありません。ただ、実際には「仕事そのもの」ではなく、「作業のかなりの部分」が置き換わっていくと考えたほうが現実的です。ここからは、その中身を整理していきます。

【結論】生成AIの発達でSAPコンサルの仕事はなくなるのか?

【結論】SAPコンサルの仕事はAIになくなるのか?

結論から言うと、SAPコンサルタントという仕事自体がなくなることはありません。一方で、これまで人間が担ってきた作業のうち、機械的に繰り返せる部分は、Jouleのような生成AIに任されていく流れが加速していくと考えられます。今後の業務は、AIに任せるべき作業と、人間が担う価値創造型の仕事に、よりはっきり分かれていくイメージです。これからSAPコンサルを目指す場合は、後者の「残る仕事」に意識的にシフトしていくことがポイントになります。

❌ なくなる仕事(AIが担う作業)

これからは、次のような作業に人間が多くの時間をかける意味はほとんどなくなっていくでしょう。

  • ゼロからのコーディング
    ABAPコードを白紙の状態から一行ずつ書き上げる作業は、AIにコードの下書きを生成させ、人間が確認・修正する流れに置き換わっていきます。
  • 単純なマニュアル調査
    エラー発生時に、膨大なPDFやNote、技術ブログを手作業で検索しながら読み込む作業は、画面やエラー情報を渡して原因と解決策を教えてもらう形へ移行していきます。
  • テストデータの作成
    Excelで数千行のテストデータを作成し、ひたすら画面に入力するような作業は、AIにパターンを指定して一括生成・自動投入する流れが主流になっていきます。
  • 定型的なレポート作成
    決まったフォーマットに沿って毎回同じ指標を集計するだけのレポートは、条件を指定すればAIが自動で作成し、人間は内容の確認と活用方法の検討に集中する形に変わっていきます。

✅ 残る仕事・価値が上がる仕事(人間が担う業務)

一方で、AIはあくまで指示された範囲で動くツールであり、自ら責任を負って意思決定することはできません。そのため、次のようなスキルの重要性はこれまで以上に高まっていくと考えられます。

  • 顧客の本質的な悩みを聞き出す力
    クライアント自身も言語化できていない課題を対話の中から見つけ出し、AIに解かせるべき問いとして整理する力です。どのデータを見せ、どのような観点で分析させるかを設計する部分が、人間の腕の見せどころになります。
  • AI成果物の品質を見極める力
    AIが提案した設定案や生成したコードが、業務要件やセキュリティ要件を満たしているかどうかを判断し、必要に応じて修正・却下できる力です。いわゆるラストワンマイルの判断が、プロジェクトの成否を左右するようになります。
  • 業務プロセスを再設計する力
    既存のやり方をそのままシステムに載せるのではなく、AIの存在を前提に業務フローそのものを見直し、よりシンプルで生産性の高い形に組み替えて提案する力です。ここは、AIではなく人間が中心となって考える領域のまま残るでしょう。

AI時代におけるSAPコンサル業務の変化(Before / After)

AI時代における業務の変化(Before / After)

では、実際の現場ではどのような変化が起きるのでしょうか。イメージをつかみやすくするために、従来のSAPコンサルの働き方と、Jouleが当たり前に使われる前提での働き方を、フェーズごとに並べてみます。全体として、苦痛な単純作業から解放され、本質的な検討や提案に時間を使えるようになる構図が見えてくるはずです。

業務フェーズ従来のSAPコンサル(Before)AI(Joule)時代のSAPコンサル(After)
調査・学習エラー解決のために公式サイトやNote、技術ブログを何時間も検索し、内容を読み込んで原因を推測する。エラー画面やログをJouleに共有し、原因と想定される影響範囲、推奨される対処案までまとめて提示してもらう。浮いた時間を次のタスクや設計検討に充てる。
開発(ABAP)仕様書を読み込みながら、数日かけてゼロからコードを書き、デバッグも手作業で繰り返す。日本語で仕様や前提条件を伝え、AIにコードのたたき台を生成させる。人間はレビューと微修正、例外ケースの設計に集中する。
テストExcelで数千行のテストデータを作成し、一つずつ画面に入力するなど、根気のいる入力作業に追われる。必要なパターンや境界値を指示し、AIにテストデータ生成と自動テストの実行を任せる。結果の妥当性を確認し、追加で試したいケースを設計することに時間を使う。
顧客対応システムの制約を前提に、できない理由や仕様上の限界を説明する場面が多く、守りのコミュニケーションになりがち。AIを活用した自動化や高度な分析も視野に入れて、業務そのものの変え方や新しい運用の選択肢を提案するなど、攻めの対話に時間を使える。

このように、AI時代のSAPコンサルは「作業者」から「AIと人をまとめる指揮者」に近いポジションへシフトしていくと考えられます。未経験からキャリアをスタートする場合も、早い段階からこうした役割を意識してスキルを積み上げていくことが重要になってくるでしょう。

生成AI時代にSAPコンサルに求められる3つのスキル

これからのSAPコンサルに求められる3つのスキル

生成AIは驚異的なスピードで進化をしています。そのため、「AIがコードを書いてくれるなら、人間は何を勉強すればいいのか」といった視点で、自分のキャリアの方向性を振り返る機会を設けることが重要になります。一旦2025年12月段階で検討するに、これからのSAPコンサルに必要なのは、AIをうまく動かしつつ、人間にしかできない判断を下すための次の3つのスキルです。

①プロンプトエンジニアリングスキル

1つ目は、SAPに特化したプロンプトエンジニアリングの力です。
AIにただ「請求書を作るプログラムを書いて」と伝えても、現場で使えるレベルのコードはまず出てきません。SAP独特のテーブル構造や業務プロセス、商習慣を理解したうえで、前提条件や利用するモジュール、出力形式まで具体的に指示する必要があります。たとえば「販売管理の請求伝票データを使い、インボイス制度の要件を満たしたPDF出力アプリをBTP上で動かしたい。その際に利用するAPIは〜」というように、優秀な部下に渡す指示書を細かく書ける人ほど、AIを収益につながる形で活用しやすくなります

②「Clean Core」とBTPに対する知識

2つ目は、「Clean Core」とBTPに対する理解です。
これまでのSAP導入では、標準機能を大きくカスタマイズするアドオン開発が当たり前でした。しかし、これからの時代はコア機能をできるだけ汚さずに使い、足りない部分はSAP BTPのようなクラウド基盤側で拡張する考え方が主流になっていきます。AIとの連携も、多くがこのBTP上で動くアプリケーションを通じて実現されます。ABAPで何でも改造するスタイルから、BTPを活用してスマホアプリのように柔軟に機能を足していけるスタイルへとシフトしていくイメージを持つと、今後の学習の方向性が見えやすくなるはずです。

③生成AIが代替しにくい業務知識

3つ目は、AIが代替しにくい業務知識です。
AIはコードや設計案を生み出せますが、「そもそもなぜこの機能が必要なのか」という背景までは理解していません。日本の会計基準ではどこで承認フローが求められるのか、この物流プロセスでは現場の作業時間がどこで逼迫するのか、といった業務上の急所を押さえるのは人間の役割のままです。プログラミングの学習時間を少し業務側に振り分けて、簿記や会計、サプライチェーン、販売管理などのドメイン知識を深めておくことが、AI時代における強力な防具になっていきます。

生成AI時代は未経験でSAPコンサルを目指す人に「追い風」になっている理由

未経験から目指す人には「追い風」になっている理由

ここまで読むと、「覚えることが増えて大変そうだ」と感じたかもしれません。ただ、未経験からSAPコンサルを目指す人にとっては、実はかなりの追い風が吹いている状況だと考えられます。

その背景にあるのが、ベテランだけが握っていた暗黙知の一部が、AIによって一気に開放されつつあることです。以前であれば、ある難しいエラーコードに詳しいのは経験10年クラスの特定のメンバーだけ、という状況が珍しくありませんでした。今は、Jouleにエラー画面やログを見せれば、原因候補や対処案を瞬時に提示してくれます。経験年数の差が、そのまま知識量の差になりにくくなっているわけです。

これまでの勝負は、どれだけ多くのコマンドやコードパターンを記憶しているかという「暗記ゲーム」に近い側面がありました。これからは、AIを前提にしながら、どれだけ素早く顧客の課題を見抜き、ツールを組み合わせて解決に導けるかという「活用力の勝負」に切り替わっていきます。

その意味では、従来のやり方に強くこだわるベテランよりも、新しいツールや概念(Joule、BTP、Clean Coreなど)に抵抗なく適応できる未経験者のほうが、有利に立てる場面も増えていくでしょう。学び方しだいで、一気に差を詰めたり、追い抜いたりできる時代になっています。

まとめ:AIは「脅威」ではなく、SAPコンサルとして年収を上げるための武器

まとめ:AIは「脅威」ではなく、年収を上げるための武器

改めて整理すると、SAPコンサルの仕事そのものが生成AIに奪われることはありません。むしろ、手間のかかる作業や調査をAIに任せて、その分を高単価のコンサルティング業務や業務変革の提案に振り向けられるようになる流れだと考えられます。

これからキャリアを考えるうえでは、次のポイントを意識しておくと良さそうです。

  • AIに任されていく作業スキル(丸暗記や手書きでのコーディング)だけにしがみつかない。
  • JouleやBTPといったAI・クラウド基盤の活用スキルと、会計やSCMなどの業務知識を組み合わせて学ぶ。
  • 不安だけで立ち止まらず、成長余地の大きいSAP領域に一度身を置いてみる。

変化のスピードが速い今だからこそ、新しいツールを味方につけた人が一歩抜け出しやすいタイミングともいえます。まずは、自分の適性や現在の市場価値を一度整理しながら、どのあたりから学び始めるとよさそうか考えてみるところからスタートしてみてはいかがでしょうか。

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筆者紹介

・元 転職エージェントキャリアアドバイザー
 営業職の方を中心に、転職活動をサポート
 累計カウンセリングは3,500件以上/転職斡旋人数は約400名
・現在はフリーランスマッチングサービスに在籍
・自閉症っ子・発達障害っ子のお父ちゃん
【保有資格】
国家資格キャリアコンサルタント/ GCDF-Japanキャリアカウンセラー
プロティアン認定ファシリテーター

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